
<高校野球大阪大会:大阪桐蔭26-0港>◇12日◇2回戦◇GOSANDO南港球場
2年連続の甲子園出場を狙う大阪桐蔭が大勝発進を決めた。令和の公式戦で同校最多の26得点に、投手陣も5回ノーヒットノーラン継投。プロ注目の最速153キロ右腕、森陽樹投手(3年)が3回完全投球など、存在感を示した。1発を含む2安打5打点だった宮本楽久内野手(3年)は「秋、春と全国に行けていない。悔しい思いをした代。大阪を勝ち切って日本一に挑戦する」と決意を口にした。
投打がかみ合った。初回に先制すると、2回は打者16人で12得点。宮本が1イニングで3ランと2点適時二塁打で5打点と大暴れした。「本塁打を打ったあとも逆方向に打てたのが良かった。収穫があった打撃だった」と納得顔。5回も10得点と攻め抜いた。
投手陣も安定感抜群で四球で走者を1人出したのみ。森は「自分なりに修正できた。回を重ねるごとに良くなった」。阪神や巨人などNPB5球団のスカウトの前で修正力を見せた。今大会では背番号が10。「正直悔しかったけど、結果で見せる」と覚悟を示した。
2季ぶり聖地へ弾みをつける圧勝。西谷浩一監督(55)も「ここに合わせてしっかりやってくれた。たまたま点数が取れたけど、やらないといけないことはある」と引き締めた。大阪桐蔭が投打で圧倒して存在感を大きくした。【林亮佑】