
<中日2-1広島>◇11日◇バンテリンドーム
“代役の代役守護神”の中日藤嶋健人投手(27)が1点リードの9回を3人で締め、2年ぶりのセーブを挙げた。
28セーブの絶対的守護神松山が、上肢のコンディション不良で離脱。代役の清水は前カードの巨人との東北シリーズ2連戦でフル回転。この日はベンチ外となり、9年目の27歳右腕に抑えの大役が回った。
井上監督は「(清水の)次に心臓に毛が生えているのは藤嶋だと。選手会長が妥当だと(投手コーチの)山井、浅尾も同じ意見だった」と迷わず送り出した。
2人のような剛速球はないが、変化球を駆使して3者凡退で締めた。今季33試合目だが、チームが勝ったのはうち8試合。緊急のマウンドやビハインドもいとわず投げてきた。井上監督は「嫌な顔せず『わかりました!』って行ってくれる。本当に救われている」と感謝。頼れる選手会長が抑え不在のピンチを救い、チームは2連勝で借金を9に減らした。【石橋隆雄】