
<ブルワーズ3-2ドジャース>◇9日(日本時間10日)◇アメリカンファミリーフィールド
ドジャースのフレディ・フリーマン内野手(35)が、この日までに米放送局「MLB Network」のインタビューに応じ、自身を題材にしたドキュメンタリー放送にコメントした。
同放送局では17日(同18日)、「フレディ・フリーマン 家族と歩んだ軌跡」を放送予定。ドキュメンタリーは90分で、フリーマンの家族への感謝、困難、偉業への道が描かれるという。
フリーマンは一足先に視聴。最も印象的な場面として「初めて映像を見たとき、2分間だけでも手に汗を握りました。子どもの頃に夢見ていたことが現実となり、それを成し遂げることができた。そんな瞬間は、本当に信じられません」と話した。
つづけて「父(フレッドさん)が私について話してくれるシーンがあって、僕の幼い頃の写真もいくつか出てきました。もちろん(10歳の頃に皮膚がんで亡くなった)母(ローズマリーさん)の話も出てきます。僕が3歳か4歳くらい時にウオータースライダーを滑る映像で、母の声がはっきりと入っていました。母の声をもう一度聞けたこと、それが本当に感動的で、感情があふれてしまいました。映像の中で『フレディ!』って呼んでくれるんです。それだけでもう泣いてしまいそうでした。胸が締め付けられるような気持ちでした」と声を震わせた。
<#lovefighters>
フリーマンは皮膚がんへの啓発活動の一環として、いつでも長袖のアンダーシャツを着てプレーする。「母のことは今でもとっても恋しい。映像の中で再び母に会えた。もちろん悲しいですが、同時に『人生にはいろんなことがっても、乗り越えられる』という勇気をもらえました。父がそれを証明してくれましたからね。だから、幼いときに親を亡くした人たちにとって、『それでも人生は前に進めるんだ』って伝わる作品になるといいですね」と話した。
最後に「『自分の人生ってそんなにおもしろい?』って思ったけど、引退後のためにも残しておきたい。そして自分の子どもたち(長男チャーリー君、次男ブランドン君、三男マックス君)と一緒にいろんな思い出を共有したいと強く思いました。今でも天国にいる母の話を『どれだけすてきな人だったか』って子どもたちにしています。『直接会うことはできないけど、いつか天国で会えるよ』ともね」と思いを語った。