
ヤクルト石川雅規投手(45)が10日、約2カ月ぶりの1軍マウンドへ向けて神宮こぶし球場で汗を流した。
「1試合でも多く1軍のマウンドに立ちたいって思いは誰しも一緒だと思う。しっかりと結果につなげるように必死こいてやりたい」と気力充実の表情をみせた。8日に1軍に合流。気温35度の直射日光を浴びながら、球界最年長左腕ははつらつと調整を続けた。
先発が想定される12日の阪神戦は甲子園開催。今季は2勝2敗で、2勝は甲子園でつかみ取った。11回を投げて防御率1・64と結果を残しているが「あんまりそういうのは気にせずやっている」ときっぱり。むしろ「夏が来ると甲子園を思い出すので」と思い返すのは、秋田商のエースとして出場した場所としての聖地。97年夏を戦ったのは28年前だ。
5月18日のDeNA戦(神宮)で5回途中7失点で2敗目を喫し、以降は2軍で追い込み、チャンスを待ち焦がれた。首位独走の虎打線にも「勢いのある強いチーム。思い切っていくしかない。毎試合毎試合、気持ちを新たに、どのチーム相手でもやっているので。そこは変わらず、しっかりと思い切ってぶつかっていきたいなというところですね」と変わらぬ挑戦心をうかがわせた。45歳以上でのキャリア先発3勝なら、山本昌の同12勝に次ぐ2人目となる。