
<東アジアE-1選手権:日本4-0台湾◇9日◇第1戦◇水原
東アジアE-1選手権で3連覇を狙う日本女子代表なでしこジャパン(FIFAランキング7位)が、台湾代表(同42位)を4-0で下し白星スタートとなった。
前半にFW矢形海優(マイナビ仙台)とMF滝川結女(新潟)がゴールを挙げると、後半にもDF高橋はな(三菱重工浦和)が追加点を奪い、相手のオウンゴールもあった。第2戦は13日にホスト国の韓国代表と対戦する。
ニールセン監督はDF登録の高橋を1トップで起用し、FW登録の矢形を左サイドバックに配置した4-3-3の攻撃的な布陣を敷いた。エバートンへの移籍が決まったDF石川璃音は右CBでDFラインを統率した。対する台湾の先発メンバーには、日本育ちのMF松永早姫(台湾・新北航源FC)が入った。
序盤から敵陣で試合を進めたなでしこジャパンだったが、初戦の緊張感もあって連係がかみ合わない場面が目に付いた。しかし次第に落ち着きを持つと、組織的な崩しから好機を作った。先制点は前半22分、MF成宮唯(INAC神戸)のパスから右ウイングの愛川陽菜(INAC神戸)が折り返し、最後は矢形が押し込んだ。
これで勢い付き、前半25分には愛川のスルーパスに右インサイドから裏抜けした成宮がゴール前へ鋭く折り返し。相手選手がクリアできずこぼれ球となったところを滝川が右足で蹴り込み、2点目となった。
後半3分には中盤でのボールカットからFW山本柚月(日テレ東京V)の浮き球パスを受けた高橋が、胸トラップから前へ持ち出すと右足アウトで流し込み、チーム3点目となった。
後半25分にはFW中嶋淑乃のパスを受けたMF吉田莉胡が左サイドからクロスを入れると、台湾の選手がクリアし損ねてオウンゴール。4点目となった。
後半29分に右DF遠藤優がベンチに下がると、高橋がそこに入った。自由自在なニールセン采配のもと、FW&DFの2つの異なるポジションを巧みにこなした。
4点のリードを危なげなく保ち、そのまま試合終了。国内組のWEリーグ勢で臨んだ中、格の違いを見せつけた。