
<高校野球京都大会:立命館宇治9ー0城南菱創(7回コールド)>◇9日◇2回戦◇太陽が丘球場
2年ぶりの夏の甲子園を目指す立命館宇治が春の府大会ベスト4でシード校である城南菱創(りょうそう)高校を7回コールドで破り、初陣を勝利で飾った。
立命館宇治は先発・道勇壱心(どうゆう・かずむね)投手(3年)が185センチの長身を生かした速球と鋭く曲がるスライダーを軸に7回3安打9奪三振で相手打線を寄せ付けなかった。
打線は序盤から徐々に点数を積み重ね、6回に爆発。谷口翔海(しょうま)内野手(3年)に左越え2ランが飛び出すなど一挙5点を取り、試合を決定づけた。先発全員安打を記録する見事な攻撃力を見せつけた。
立命館宇治の大黒柱・伊藤央太主将(3年)は捕手としては道勇を華麗にリードし、打撃では4番に座り、2安打と好調ぶりを見せた。試合後「初戦の入りを大事にしていた。先制点を取ることができ、良い試合運びができた。春の悔しさを晴らしたい」と語った。伊藤は1年時、夏の甲子園でベンチ入りをし聖地の土を踏んだ。里井祥吾監督(42)も「伊藤中心のチーム」と寄せる信頼は大きい。伊藤にとって今夏はこれまでの集大成。自身が主将として、4番打者としてチームを勝利へ導く。【佐藤奨真】