
J1で16位と低迷するFC東京は7日、都内で、クラブ史上最年少となる16歳0日でプロ契約を締結したMF北原槙の記者会見を行った。
この日、16歳の誕生日を迎えた北原は、日本代表MF久保建英(24=Rソシエダード)の16歳4カ月を塗り替えるクラブ史上最年少でのプロ契約を結んだ。「小さい頃からの夢だったプロサッカー選手に16の誕生日と同時にかなえることができてうれしく思います。人としてもプレーヤーとしても未熟ですが、努力を惜しまず東京の勝利のために全力でプレーするので応援よろしくお願いします」と思いを明かした。背番号はこれまで53番だったが、77番に変更となる。
クラブ史上最年少記録については「記録に関してはあまり意識していない。うれしいことではあります。このプロ契約は、ただのスタートラインに過ぎない。勘違いせず向上心をもってやりたい」と語った。
すでにリーグ戦で7試合、237分に出場。しかし5月10日のヴィセル神戸戦以来出番がない。
北原は、今年3月の第4節鹿島アントラーズ戦でリーグデビューを果たし、15歳7カ月22日のJ1最年少出場記録を樹立した。17年にJACPA東京FCでサッカーを始め、中学からFC東京U-15むさしでプレー。まだ中学3年だった今年1月にトップチームのキャンプに帯同するとその能力を高く評価され、2月に第2種登録選手となっていた。3月のJ1デビュー後もリーグ戦で先発を飾ったり、ルヴァン杯や天皇杯に出場したりしている。昨年にはU-15日本代表に選出され、今年もU-17日本代表に飛び級で選ばれていた。
なおチームは今季、松橋力蔵監督をアルビレックスから引き抜いて新スタイルを模索するも、第23節を終えて7勝5分け11敗と奮わず、16位で残留争いに巻き込まれている。