
05年にホワイトソックスがワールドシリーズを制した際に胴上げ投手となったボビー・ジェンクス氏が、44歳で死去した。5日(日本時間6日)、同球団が発表した。4日(同5日)にポルトガルのシントラで亡くなった。今年2月に胃がんの一種である腺がんを公表し、闘病を続けていた。
ジェンクス氏は00年のドラフトでエンゼルスから5巡目(全体140位)指名を受け契約。04年12月にホワイトソックスに移籍し、05年にデビューして1年目から32試合で1勝1敗6セーブ、防御率2・75を記録し地区優勝に貢献。アストロズとのワールドシリーズ第4戦では新人として史上初めて世界一が懸かった試合でセーブを記録し、チームメートの井口資仁氏らとともに喜びを分かち合った。
06、07年には2年連続で40セーブ以上を記録し、いずれの年もオールスターに選出。07年には41人の打者を連続でアウトにし、当時のメジャー記録に並んだ。現役最終年の11年はレッドソックスでプレーした。
引退後はホワイトソックス傘下で巡回インストラクターや独立リーグで監督などを務めた。メジャー通算成績は348試合で16勝20敗173セーブ、防御率3・53。