starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

【高校野球】創立100周年京都先端大付が39年ぶりVへ1番星、校歌は京都商を引き継ぐ/京都


海洋対京都先端科学大付 校歌を歌い終えて、観客席へあいさつに向かう京都先端科学大付ナイン(撮影・中島麗)

<高校野球京都大会:京都先端大付13-3海洋>◇5日◇1回戦◇わかさスタジアム京都

創立100周年を迎えた京都先端科学大付が、京都1番星をつかんだ。昨秋、今春と公式戦で初戦敗退を喫し、初回に先制されたが打線はここぞの集中力を発揮して14安打13得点。海洋を6回コールドで圧倒した。前々身は甲子園で春夏1度ずつの準優勝を誇る京都商。当時と同じ校歌を全力で歌い上げると、ナインは笑顔で応援席へ走った。

4番の小山剛志外野手(3年)は、右前打と左越え二塁打で貢献。「今日は一戦必勝で絶対勝ちたかった。100周年ということでOBの気持ちを背負って戦いました」。父崇志さん(47)は96年夏、前身の京都学園で主将も務めた。校名が京都商、京都学園、京都先端科学大付と変遷する中、親子でチームの中心をになって古豪復活にかけてきた。

小さな大投手と称された井口和人が、報徳学園・金村義明と投げ合った81年夏の全国決勝は語り草だが、甲子園は38年間遠ざかっている。堂弘監督(56)は「悔し涙を流された先輩たちの前で、母校の校歌を歌えるように頑張ろう」と呼びかけ、ナインを鼓舞してきた。堂監督は平安(現龍谷大平安)OBだが、京都商が最後に甲子園に出場したのが高3夏の86年。ライバルだった伝統校の良さを受け継いでいこうと決意を固めている。「諦めないで頑張り続けることは、つないでいきたい。ユニホームや校名は変わっても校歌は変わっていない」。京商魂を胸に、今夏も戦い抜く。

今秋の創立100周年に際し、米カリフォルニア州モデスト市で、同州の選抜チームと記念試合を行う。同市は学校創設者の辻本光楠が明治末期の移民生活で労働に励み、OBでプロ野球草創期の大投手、沢村栄治が1936年(昭11)に巨人の米国遠征で先発した街でもある。この秋、聖地出場を手土産に遠征できれば、先人たちにも最高の恩返しになる。指揮官は「甲子園に行きたい」と力を込めた。戦国京都を勝ち抜き、39年ぶりに伝統の校歌を歌いたい。【中島麗】

◆京都先端科学大付 京都商として1925年(大14)創立。春夏通じて甲子園に15度出場し、1940年(昭15)春と1981年(昭56)夏に準優勝。主なOBに元巨人の沢村栄治、元広島、近鉄の清川栄治ら。1990年(平2)に京都学園に校名を変更して以降の主なOBは元ソフトバンク、ロッテの大隣憲司、ソフトバンク上茶谷大河ら。21年4月に学校法人永守学園と法人合併し、校名を京都先端科学大付に変更。所在地は京都市右京区花園寺ノ中町8番地。部員は50人。佐々井宏平校長。

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2025
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.