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【阪神】佐藤輝明の集中力「最低限の仕事」森下敬遠も怒り鎮め、決勝犠飛 今季最長タイ6連勝


DeNA対阪神 8回表阪神1死満塁、左犠飛を放つ佐藤輝(撮影・清水貴仁)

<DeNA1-7阪神>◇4日◇横浜

虎の4番が勝負強い! 阪神佐藤輝明内野手(26)が、勝ち越し決勝犠飛で今季最長タイの6連勝を導いた。1-1の同点に追いついた8回、1死二、三塁で3番森下が敬遠されると一瞬怒りをにじませたが、冷静な軽打で左翼に打ち上げた。9回にもダメ押し適時打を放ち、トップ森下に並ぶ53打点で本塁打との2冠に返り咲いた。チームは主砲の2安打2打点で貯金を13とし、敗れた2位広島とのゲーム差を今季最大の6に広げて独走態勢に入った。

   ◇   ◇   ◇

佐藤輝は静かに集中力を研ぎ澄ませていた。1-1の同点に追いついた直後の8回1死二、三塁。前打者森下が2ボールから申告敬遠で歩かされた。ビジターながら、虎党の盛り上がりは最高潮。4番は表情を一瞬ゆがませながらも、冷静に打席へと向かった。

「まあ、それも作戦なので。僕は自分の仕事に集中していました」

DeNA2番手伊勢との対戦だった。初球から低めの136キロフォークを空振り。直後にもファウルで2球で追い込まれたが、ここから粘りを見せた。続けられた直球に食らいつき、低めのフォークにも手を止めた。フルカウントまで持ち込んでの8球目。133キロのフォークを拾い、飛距離十分の決勝犠飛を左翼に打ち上げた。

「何とか最低限の仕事をすることができました」

前打者が敬遠を受けての勝負は、初めてではなかった。6月8日オリックス戦でも1死二、三塁の場面で3番森下が敬遠で出塁。それまで無安打だった自身との対戦を選ばれ、満塁本塁打で意地を見せた。同じケースだったが、冷静な打撃で威厳を誇示。一挙5得点を挙げた9回2死二塁では、とどめの右前適時打も決めた。「あの回はみんな良いバッティングをしていたので。良かったです」。2安打2打点で森下に並んで両リーグトップの53打点目。両リーグ断トツの20本塁打と合わせて2冠に返り咲いた。

2ストライクから見せた逆方向への対応力。豪快な一打も魅力だが、今季は広角なミート力も光る。中堅から左方向への打球へ意識を置く今季。とはいえ、もちろん各コースのイメージは違う。「真ん中を振る時はセンターに飛ぶイメージをしますよね。内側はやっぱり引っ張るのが効率はいい。ココに打つという(意識)はあまり無いですね」。素振りから基本を大切に、技術を積み重ねている。

チームはこれで今季最長タイとなる6連勝。2位広島とのゲーム差も今季最大6差に広げ、独走態勢を敷いている。「みんな耐えるところはしっかり耐えているので。いい結果が出ているので、良かったと思います」。頼もしい4番が首位快走を支えている。【波部俊之介】

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