
<西武2-6オリックス>◇2日◇沖縄セルラースタジアム那覇
オリックス岸田護監督(44)はドタバタの最終回を謝罪した。4点を勝ち越した直後の延長10回。スコアボードには4番手アンドレス・マチャド投手(32)の名前が表示されたが、マウンドには才木海翔投手(25)が上がった。白井球審が三塁ベンチへ出向き、岸田監督と話し込んだ。その後、投球練習をしていた才木は1球も投げることなく、マチャドと交代した。
「最後、間違えました。頭(の中)で勝手にマチャドになっていました。僕の間違い。マチャドに申し訳なかった。気持ちを切った中で、もう1回投げてくれた」
1イニングを3人で締めた助っ人右腕に対して、指揮官は申し訳なさそうだった。
前日1日からアクシデントが続いた。沖縄出身の大城滉二内野手(32)が左内転筋に強い張りを感じ、交代。西川龍馬外野手(30)も同日に左足首を痛め、2日に登録抹消となった。さらにこの日は2番手のルイス・ペルドモ投手(32)が右手指先を負傷し、1球も投げずに山岡泰輔投手(29)と交代。山岡は前日も1死満塁のピンチを火消し。連投も1イニングを無失点で流れを渡さなかった。
延長戦を制すも、指揮官は「沖縄でちょっとケガ人がたくさん出てるんでね。難しいですけどね。仕方ないですね」と厳しい表情。それでもチームは首位日本ハムにゲーム差0・5まで迫った。「そこはカバーしてくれる選手が出てきているところも大きい」とナインをたたえた。【村松万里子】