
英1部トットナムへの移籍準備を進める川崎フロンターレDF高井幸大(20)が2日、川崎市内で、ラストマッチとなる次節鹿島アントラーズ戦(5日、U等々力)に向けて調整した。
移籍のために5日の活動をもってチームを離脱すると発表されてから初の取材対応となった。「シーズン途中ですし、申し訳ないなという気持ちももちろんありますけど、ワクワクした気持ちもあります」と心境を明かした。
特に行きたいクラブやリーグがあったわけではないというが、移籍の決め手について「オファーくれたチームだったり、熱量だったりを感じましたし。まあ一番はタイミングですかね」と語った。
自身の成長のため、1年後に迫るワールドカップ(W杯)に出場するためのステップアップとなる。世界最高峰のイングランドプレミアリーグでレギュラーを張れれば、代表でも主軸になる可能性は高い。「(トットナムで)スタメン取れれば、間違いなく代表でもスタメンで出られると思う」とうなずく。
不思議な縁に導かれた最後の試合となる。相手は、プロ入りから指導を受けた鬼木達前監督が指揮を執る首位鹿島アントラーズ。勝ち点差6で迎える大一番に「間違いなく勝ちたい。勝っていきたいですし、皆さんに成長したところを見せられればいいなと思います」と意気込んだ。