
TBS系の「S1」が29日に放送され、ヤクルト、メッツなどで活躍した五十嵐亮太氏(46)が、ドジャース大谷翔平投手(30)の3度目の登板を分析した。
大谷はメジャー移籍後最速となる101・7マイル(約164キロ)を計測するなど2回27球を投げて1安打1奪三振で無失点。
五十嵐氏は「縦に落とすスライダー。決め球にもなるスイーパーがあるにも関わらず、スライダーが決め球になっていた」と解説。
大谷は直球11球に続き、スイーパー9球、スライダー4球、シンカー2球、カットボール1球でスプリットは投げなかった。
同氏は「最初の試合でシンカーを投げて、2試合目でそのシンカーを投げなかったことによって、ストライク率が一気に上がったんです。投げながら自分のボールでどういった抑え方ができるか探っている。だんだん方向性が定まってきているのかなというところですね」と分析した。
この試合、唯一の三振は89・1マイル(約143キロ)のスライダーで奪った。「今回のピッチングがすごくいいなと思ったのは、スライダーとスイーパーの投げ分けがはっきりしている」とポイントに挙げた。
「スイーパーもスライダーも横曲がり系のボール。スピンをかけて曲げるボールですが、スイーパーは横に大きく曲がる、スライダーは曲がり自体は小さいんですけど、ちょっと縦気味に落ちる。スイーパーとは明らかに曲がりが違うので、バッターがどういう見え方しているか分からないですけど、軌道としてよみにくい軌道。真っすぐがあって、スイーパーがあって、縦に沈むようなスライダーがあって、バリエーションや使い方はポイントになってくる」と解説した。
大谷は試合後、スライダーについて「良かったとは思いますね。球速もよかったですし、自分の投げたいイメージで変化も含めて、ロケーションも含めて落とせてるかなと思うので、良かったんじゃないかなと思います」と話していた。