
<明治安田J1:新潟0-4町田>◇29日◇第22節◇デンカS
J1アルビレックス新潟は29日、ホームでFC町田ゼルビアに0-4で大敗した。チームは精彩を欠き、今季ワーストの4失点、今季初の3連敗となった。気温26・9度、湿度83%、無風。厳しい条件の中だったが、時速25キロ以上で1秒以上走ったスプリント数は98回にとどまり、相手の115回を下回った。ルーズボールへの反応の鈍さも散見された。
21日の福岡戦(2-3)が85回、25日の川崎F戦(1-3)が91回で、3試合連続100回未満で3連敗。これで100回未満の試合は今季通算2分け5敗と7戦勝ちなしとなった。1-0で勝った15日の横浜戦が113回(横浜84回)だっただけに、J1残留へは攻守両面で全力疾走を繰り返す必要がありそうだ。
総走行距離は新潟が114キロ、町田が116キロと大差はなかった。それでも、町田がボールを奪われたら全力ダッシュで戻っていたのに対し、新潟はそうした姿勢が足りなかった印象。即時奪回は新潟の生命線のはず。ミスをしたらチーム全員で戻ってカバーし、最後の最後にはGKの奮起も必要になる。
試合終了後、町田のDF中山雄太がダッシュを繰り返していた。その日本代表経験者は後半32分から出場したが、まだ走り足りなかったのか、試合後にもかかわらず、全速力でピッチを駆けていた。「さあ走り出せ プライドオブ新潟」。J1残留へ、熱狂的なサポーターの声援に応えたい。【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「解析料理」)