
<西武1-2日本ハム>◇29日◇ベルーナドーム
日本ハム達孝太投手(21)が“大谷超え”だ。西武11回戦で自己最多115球を投げ、4安打1失点でプロ初完投勝利。すべて先発でのデビューから6連勝は、球団OB大谷翔平投手(ドジャース)らの5連勝を抜き、史上初の快挙となった。チームの完投投手は12球団トップの7人目。新庄剛志監督(53)は酷暑のベルーナドームで「完投はなし」と指示していたが、近未来のエース候補がルール無用の力投で、チームを5カード連続の勝ち越しに導いた。
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“きかん坊”が蒸し暑いベルーナドームで、115球を投げきった。日本ハム達は1点リードの9回に2死一、三塁のピンチを招くも、最後は西武長谷川を遊ゴロに打ち取り、グラブを3度たたいて喜んだ。デビューから無傷の6連勝。すべて先発での6連勝は、球団レジェンド大谷の記録を抜く日本新記録となり「新しい記録を作れてうれしいですね。この記録を伸ばしていけたら」と、さらなる連勝街道を見据えた。
27日に西武今井が熱中症で緊急降板したことを受け、新庄監督は「この球場だけは完投王国なし」と、お達しを出したばかりだった。だが、達は「(監督が)そう言ってたんで、やってやりましたね」。酷暑に勝った若武者の“きかん気”に指揮官は「言うことを聞かん子やねぇ。ルール違反の完投。もう最初から、逆に(最後まで)行ったろうっていうような性格の選手だから」と、うれしそうだった。
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