
<日本生命セ・パ交流戦:巨人1-4日本ハム>◇17日◇東京ドーム
日本ハム先発の達孝太投手(21)が、6回2/3 4安打7三振1失点で4勝目を挙げ、初登板の22年9月25日楽天戦から5連勝を果たした。デビューから無傷の5連勝は、球団では13年(3勝)~14年(2勝)に記録した大谷翔平以来11年ぶり。大谷が二刀流復活を遂げた日に、後継者と期待される21年ドラフト1位右腕が、大きな1勝を挙げた。
初めて登板する東京ドームで粘りの投球を披露も、納得はしていない。レジェンドに並ぶデビュー5連勝にも「(大谷に)並べたとか全然、思ってないです。一緒にしないでください」。7回2死一、二塁の場面で交代を告げられると悔しそうな表情を見せ「完投する気持ちだった。代えるんかあ…という気持ちでした」。新庄監督も「完投してほしかったね。できるピッチャーなので」と次回登板に期待した。
調子が悪い中、修正しながら最少失点にしのいだのは成長の証しだ。4回1死から2者連続四球。2死一、二塁で増田陸に左前適時打を許し、連続無失点は28回1/3で途絶えたが、5回以降無失点。捕手の伏見は「いつも決まる球が決まらず序盤は苦労したと思う。でも落ち着いていた。ピンチにギアをしっかり上げられる。いい投手」と若武者の進化を感じ取っていた。
1軍登板はわずか7試合。試合後にすぐ映像を確認し「フォークが多かったのとテンポが早すぎた。もっと、引いた視点で自分のピッチングを見られていたら」と反省した。常に高みを見据え、自らに磨きをかける。【永野高輔】
▼達が今季4勝目を挙げてデビューから無傷の5連勝。日本ハムでデビューから5連勝は13~14年大谷以来となる。デビューからの連勝記録には66年堀内(巨人)の13連勝があるが、達はプロ初登板の22年9月25日楽天戦から7試合すべて先発。プロ初登板から全試合先発登板で無傷の5連勝は、15年高木勇(巨人)23年山下(オリックス)24年武内(西武)に次いで4人目。過去3人は5連勝で止まったが、達はどうか。