
<エンゼルス5-2レッドソックス>◇25日(日本時間26日)◇エンゼルスタジアム
エンゼルス菊池雄星投手(34)が、期待値を下げるメンタルの工夫で7回3安打2失点(自責点0)の結果につなげ、3勝目を挙げた。チームは3連勝でレッドソックスをスイープ(対戦カード全勝)し、40勝40敗で勝率5割に戻した。
菊池は1回に2点先制されたものの、2回以降は立ち直り、奪三振ショーで圧倒。1試合で12奪三振は今季の自己最多を更新した。試合後、「今日は5回3失点で、なんとか試合をつくろうっていうぐらいのエクスペクテーション(期待)でいきました。2点取られてもあと4イニング、1点で抑えればいいかなっていう気持ちで、結果的にそれが7回2失点でいけたので。あんまりこういう日は期待しちゃいけない、それが良かったのかなと思います」と振り返った。
開幕投手を務めた今季、基本的には中4日の先発ローテーションを崩さずにマウンドに上がっている。この日も中4日で登板。慣れている登板間隔で臨んだが、「正直、中4日のデーゲームで、寝起きからしんどかった。疲れてるなぁと思っていた」と、いつも以上に疲労感があったという。
試合前の状態を踏まえた上で、マインドを切り替えた。「調子が良かったりとか、(試合前の)ブルペンでもバシバシ決まっていると、自分自身に、今日は勝ちたいとか、欲が出てきてしまう」。一方でこの日は「ブルペンでは球も走らないし、コントロールもばらついているし、なんとか5回までいければ。しかも、苦手なボストン(レッドソックスに対して過去の対戦成績0勝3敗)だし、と。それくらいの気持ちの方がいいですね、こういう日は」と苦笑いで振り返った。自身の投球に対する期待値を下げると、結果が好転。7回12奪三振の力投で本拠地のファンの沸かせた。