
<高校野球南北海道大会小樽地区予選:小樽潮陵15-1小樽未来創造>◇25日◇2回戦◇小樽桜ケ丘
小樽潮陵が小樽未来創造を15-1の5回コールド勝ちで退け、初戦を突破した。4回の守備で、チーム唯一の3年生で主将の村岡凌内野手が鼻骨を折るアクシデントがあったが、リードを守り切って2年連続の夏勝利を挙げた。
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9チームで代表1枠を争う激戦区で、小樽潮陵が初戦を快勝発進した。初回に1点を先制されたが、その裏の攻撃で3点奪って逆転した。3回には打者一巡の猛攻で9安打10得点で突き放した。5回に登板したエース上林遼真投手(2年)は「若干ミスもあったけど、打線もつながったし、練習の成果を出せた」と振り返った。
チームの大黒柱に負傷のアクシデントがあった。4回の守備、打球が三塁手・村岡の鼻に当たった。出血が止まらずに途中交代。公式戦初登板だった1年生右腕、斎藤颯人投手は慌てず後続を抑えた。村岡は入学時から同学年がおらず、たった1人で迎えた最後の夏。「3年間1人でまわりに相談とかができなかったけど、先生たちに力を借りてここまでやってきた」と振り返る。試合後、病院で鼻骨骨折の診断を受けたが、次戦も出場する意向を示している。
3月に北照を卒業し、フィジカルコーチとして就職した鈴木陸久さん(18)から指導を受け、ウオーミングアップへの意識から変わった。上林は「ただの準備運動ではなく、試合に入っていくための雰囲気をつくると教わった」。チームの士気がより高まった。
次戦は上林の父弘樹監督(45)率いる北照戦。6季連続の対戦となる。「(親子対決という)意識はあまりしないけど、バッティングがいいので、そこは警戒し、強いチームなので、倒して南大会に行けるように頑張る」と燃えていた。【保坂果那】