
ヴィッセル神戸は24日、神戸市内のいぶきの森球技場で公開練習を行った。
負傷離脱中のFW大迫勇也(35)は姿を見せなかったが、2戦連続ゴール中のFW宮代大聖(25)や前線での存在感を増しているMF佐々木大樹(25)は軽快な動きで好調さをうかがわせた。
チームは3連勝で、4位に浮上。消化試合が1つ少ない中で、首位鹿島アントラーズとの勝ち点差を「5」としている。気温が上がり、厳しい環境での戦いが求められるようになってきているが、吉田孝行監督(48)はその中でも勝ち点を重ねていくことに自信を見せる。「選手層も厚くなってきているので、みんなで乗り切る。意外に前で奪った方が楽な部分もあるし、飛ばされても2センター(バック)がしっかりしている。中盤も運動量多いし、(相手が)どう来ても対策できる。もちろん暑さで(プレスに)いけない時もあると思うので、そこをしっかりと使い分けられるようにできれば」。リーグ2連覇してきたチームへの信頼を口にし、3月に敗れたアビスパ福岡との次戦(28日、ベススタ)に向けても「借りを返さないと」と力強く話した。
この日の練習前には、新たな映像確認ツールが納入された。後方に大型モニターが取り付けられた改造ゴルフカートは、日本代表でも使われているもの。指揮官は「紅白戦やセットプレーをその場で選手に見せられる。こういうものがあると助かると言っていた中で作ってもらった。時間を置いてだけでなく、その場で解決できるのはいいかなと思う」と歓迎。新兵器の力も使ってリーグ3連覇に向かう。【永田淳】