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【横浜】大島新監督、就任の決め手はマリノス愛「自分のすべてを投げうってもクラブのために」


横浜F・マリノスはJ1リーグで最下位となり、新監督に大島秀夫氏が就任しました。大島氏は選手の力を最大限に引き出すことを重視し、特に攻撃力の向上を目指しています。過去にはマリノスのユースコーチやトップチームのコーチを務め、ポステコグルー監督の下でJ1優勝も経験しています。21日のファジアーノ岡山戦では、ブラジル人トリオをトップに据え、攻撃的なプレーを見せましたが、得点には結びつきませんでした。大島監督は選手たちと一体感を持って、強いマリノス愛で低迷から脱却しようとしています。

横浜の大島秀夫新監督(右)と西野努SDが並んで会見する

J1最下位の横浜F・マリノスの大島秀夫新監督(45)が24日、横須賀市内クラブハウスで就任会見に臨んだ。ヘッドコーチから21日のファジアーノ岡山戦で暫定指揮を執り、昇格する形でこの日に正式発表された。

西野努スポーティングダイレクター(SD)と並んで出席した大島新監督は「今難しい状況、位置にいるが勝たないといけない。自分たちが持っている力、選手それぞれのキャラクターも含めて、勝ちを意識する中で選手がより前向きにプレーできるというような、攻撃的に出ないといけない」。重ねて強い覚悟を口にした。

「やるしかない。自分のすべてを投げうってもクラブのために。そして選手もみんな戦っているわけですし、そこはしっかりそこも受けとめて、マリノスファミリーで、サポーター・サポーターも同じ思いでいてくれる」

西野SDは、ヘッドコーチからの昇格人事に踏み切ったことに「今このチームに必要なのは、チームの力を最大限に発揮することであって、新しいものを植え付けている時間はない。(大島新監督が)選手の力を最大限に発揮するための最善の答えだった」と説明。そして「このタイミングが彼にとってベストでないことは理解しています。本人と話した上で、(気持ちの)強さ、覚悟を確認して決めさせていただいた。このタイミングで受けるのは相当な覚悟がないと駄目だと思いますし、本人も話した通りマリノスを愛している」などと補足した。

現役時代は横浜で4シーズン(05~08年)プレーした。17年のユースコーチから始まり、21年にトップチームのコーチとなり5年目。ポステコグルー監督のもとで22年のJ1優勝も経験している。自身が考えるアタッキングフットボールとは「選手たちが躍動感を持ってプレーし、それに見ているファン・サポーターが感動する」と定義する。今季低迷の要因は得点が取れていないことだとハッキリしている。だからこそ「まずは得点を取ること。そこをみんなで上げていくために今取り組んでいる」と力を込める。

19日にパトリック・キスノーボ監督(44)の解任を受け、21日の岡山戦で暫定指揮を執った。今季初めてアンデルソン・ロペス、ヤン・マテウス、エウベルのブラジル人トリオを3トップに並べて先発起用。0-1と敗れたがシュート数は17本、多くの決定機を作った。ホーランド監督、キスノーボ監督時代にはなかったゴールへ向かう躍動感を見せつけた。

25日にはFC東京(午後7時半、日産スタジアム)と対戦する。ブラジル人3トップを並べることは昨季への原点回帰っであり、一方で課題となった失点数の多さも懸念されるが、「岡山戦ではヤンもエウベルも自陣深くまでボールを追って取り戻していた。バランスを持ってプレーできている」と不安視していない。

加えて「ディフェンスの意識はしっかり持たせたい。やることははっきりしている、攻めている時でも守備の約束ごとをチームとして高めたい。得点より失点が増えては意味がない」と力を込めた。

何より「秀夫さん」と選手たちから慕われる好人物。この苦境を乗り切るために最も大事なことは「求められることはチームに気持ちを向けて一つになること」(西野SD)。強いマリノス愛を持っており、チームが一体感を持つ上では最適の人物と言える。

20試合を終えて現在の勝ち点は14。残留するためには最低でも勝ち点40が1つの目安になってくる。残り18試合で勝ち点26。1試合平均1・5と、勝率5割が求められる。DFキニョーネス、MFクルード、FW宮市ら負傷による長期離脱者が戻ってくれば、十分な戦力は備っており、本来の力を発揮できれば可能な数字といえる。

大島新監督は「ケガ人が多かったり、いろんな状況がある。その中で全員で補い合って、手を取り合って、背中を押し合ってやっていく。全員で泥臭く勝ち点3をもぎ取りにいく」。

オリジナル10では鹿島と並びJ2降格がない名門。マリノス愛あふれる大島新監督のもと、プライドを懸けた闘いが始まった。【佐藤隆志】

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