
アルビレックス新潟が25日、アウェーで川崎フロンターレ(第15節延期分)と対戦する。試合前日の24日は聖籠町のクラブハウス隣接ピッチで最終調整を行い、敵地に向かった。
J2降格圏の18位に沈むチームは23日、樹森大介監督(47)との契約解除を発表した。コーチから昇格した入江徹新監督(47)は、「限られた時間の中、準備したものを選手に伝えたし、理解してくれたので、いい準備ができた。臆することなく自分たちのサッカーを表現したい」と力を込めた。
08年の新潟ユース(現新潟U-18)のコーチを皮切りに、新潟の指導スタッフを務めて17年目。「泥臭く、粘り強さが新潟のサッカー」と断言する。勝利、攻守の切り替え、ボールへの執着といった伝統を表現することを基準に、クラブが20年から積み上げるポゼッションサッカーに磨きをかけ、18位からのジャンプアップを狙う。
全員が戦力-。入江新監督は今季ここまで、試合日にベンチメンバーから外れる「居残り組」も指導してきた。夏の移籍期間で新たな戦力を加える可能性もあるが、「今いる選手たちの力を信じている」。特に今季開幕前に加入したMF落合、FW若月、DF森らは出番が限られていたため、試合に飢えている。「日頃から、苦しい状況の中でもしっかりとやって来てくれた。どう生かせてあげられるかを考えていく」。眠っている才能の生かし方は、誰よりも理解している。
J1生き残りを懸けたリーグ戦は残り18試合。初戦となる川崎F戦で勝ち点3を奪い、はずみをつけたい。「90分をどうマネジメントしてやっていくか。難しさがあると思うが、攻守両面で狙いどころ、こだわりは共有している。選手たちを信頼している」。入江アルビがスタートを切る。