
<ドジャース13-7ナショナルズ>◇22日(日本時間23日)◇ドジャースタジアム
日本人ファンの尾中亮介さん(43)と息子の仁くん(7)が、大谷翔平投手(30)の26号ホームランボールを捕り損ねた。
大谷は11-3の8回1死一塁、ラトリッジの直球を左翼後方に運ぶと、打球は左中間席に陣取っていた亮介さんのグラブをはじき、外野を転々とした。大谷は二塁でストップしたが、審判団がビデオ判定を要求し、8試合ぶりの26号2ランとなった。
ミラクル発生かと思われたが、ホームランボールは惜しくもキャッチできず。亮介さんは頭を抱え、仁くんは号泣する姿が中継映像に映し出された。亮介さんはフェンスの向こう(グラウンド側)にグラブを差し出したのではなく、フェンスを越えた位置でボールに接触しており、プレーを妨害することはなかった。
報道陣の取材に応じた尾中さんは「試合中のボールに手を出しちゃいけないと思って、逆に手に力が入ってしまった。妻にもくぎを刺されたんですよ、『手を出すな』って。僕が彼(仁くん)を押しのけて(手を)当てちゃったんです。それですごく泣いてて(笑い)」と苦笑い。プレミア級の価値を持つホームランボールは幻となったが、フレディ・フリーマン内野手(35)のファンだという仁くんにも一生の思い出になった。