
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(52)へのABEMA独占インタビュー企画「おはようロバーツ」が23日午前8時に放送された。
取材が行われたのは20日(日本時間21日)で、17日(同18日)のパドレス戦で死球の応酬が続き、あわや乱闘となった騒ぎについて裏話を語った。
開口一番「たしかに大変でした。ただ、選手を守ろうとしただけです」とロバーツ監督。
1点ビハインドの3回、パドレスの先発右腕ランディ・バスケス投手(26)は初球から厳しく内角を攻め、2球目150キロ直球は大谷翔平投手(30)の右太もも裏に直撃した。3回の守りではドジャースのルー・トリビノ投手(33)がパドレスのフェルナンド・タティス外野手(26)に死球を当てていたこともあり、1イニングで両チームの主力選手が死球を受けて不穏な空気が漂った。
審判団が協議し、両チームに警告が与えられた。その直後、ロバーツ監督は声を張り上げながら、ベンチを出て、審判団に抗議すると、退場を宣告された。ロバーツ監督は「翔平への死球は故意だと思いました。こちらもタティスに当てたが故意ではありません。選手たちを守りたかったし、腹も立っていました」と心境を明かした。
退場となった試合の前日にはドジャースのアンディ・パヘス外野手(24)も死球を受けていた。ロバーツ監督は「パヘスへの死球は故意でなかったかも。まあ故意でなかったと言いましょう。そのあと(翌日)パドレスは翔平に当てました。お互い死球を1つずつ与えたところで翔平が当てられたんです。それも右投げの投手がわざわざ翔平にボールを当てにいった」と厳しい表情で指摘。
続けて「私は警告試合にする必要はなく試合を続ければいいと思いました。場合によっては報復も選択肢に入れればいいと。ところが審判は我々に報復の選択肢を与えなかった」と話した。
退場となった試合はブルペンデーで、ロングリリーフのできるマット・サウアー投手(26)にはイニングを稼いでもらいたかった。「サウアーが意図せず死球を与えて退場でもさせられたら本来使いたくない投手を登板させることになる」とブルペン事情を考慮するとより一層慎重な采配が求められる。
ロバーツ監督は「警告試合でなにかが起きて誰かが退場させられる事態を防ぎたかった。審判はあの時点で警告試合にする必要はなかった。そのまま試合を続けさせれば良かった」と私見を述べた。