
イランの精鋭軍事組織・革命防衛隊は23日、米軍に核施設を攻撃されたことへの報復として、カタールにある米軍基地を標的に「破壊的で強力な」ミサイル攻撃を行ったと発表した。イランメディアが伝えた。
カタール外務省によると、ミサイルはカタールの防空システムが迎撃した。死傷者は出ていないという。同省は声明で革命防衛隊を名指しし、「攻撃を強く非難する」と述べた。
イラン軍がミサイルで攻撃したカタールの米軍基地は、中東最大規模のアルウデイド空軍基地。約1万人の米兵が駐留しており、イラク、シリア、アフガニスタンでの作戦活動の中核を担っている。ただ、英紙フィナンシャル・タイムズによると、兵士の多くが事前に避難していたという。
イラン軍の攻撃開始前、米ホワイトハウス高官は同紙に対し、「ホワイトハウスと国防総省はアルウデイド空軍基地への潜在的脅威を注意深く監視している」とコメントしていた。【カイロ金子淳、ワシントン金寿英、ニューデリー松本紫帆】