
<日本生命セ・パ交流戦 中日4-1日本ハム>◇22日◇バンテリンドーム
中日井上一樹監督(53)が試合後、同学年の日本ハム新庄剛志監督(53)を改めてリスペクトした。交流戦3試合目でようやく1勝することができたが、「学ぶことが多い」と話した。また、差し入れについても明かした。
「本当にパ・リーグの6球団さんといろいろ戦った上で、勉強になること、特に言わしてもらえると新庄監督は同級生でもありますけども、ほんとにいろんなことを学ばせてもらった。彼が築き上げてきたチーム、ほんとに選手個々のレベルの高さ。『うわ、すごいな』っていう。彼が作ってきたチームっていうものを見習って、僕もそういうチームを作れたらいいなっていう、もう青写真ですけども、描きながらやっていきたいなっていう、そういったものを奮い立たせてくれた交流戦でした」
日本ハムの魅力については「新庄監督の大胆さがないとだめなんだろうけど、足が速い選手とか、一芸に秀でた選手をうまく使う。野球って三拍子、走攻守そろってないといい選手じゃないんだけど、バカーン打つけど足は遅い、足は速いけど、全く打てない、守備はうまいけどっていうような、一芸に秀でた選手を集めてそこからチームを作っていくっていう。ドラフトとかも、戦力の集め方もうまいなっていうところ、それをうまく彼なりに、作ってるなって。ざくっと言えば、そんな感じがします」と、個性豊かな選手たちを伸ばす力、戦力を整える力を挙げた。
20日の試合後に新庄監督が「今日、差し入れでもらったパン。めちゃくちゃおいしかった。こし(あん)」と話していたことについて井上監督は「そうよ。オレが名古屋で、地元ですごく愛してる一番好きな『塩あんぱん』ってのがあるんだけど。『これいけるやろ! 』って思ってあげた。そしたら、メンバー表交換の時に(新庄監督が)『めちゃおいしかったよ』って。『ほら見てみろ』って。今日も肩こりとか腰にあてるツボのグッズをいただきました。(新庄監督から)『体にいいから当ててごらん』って言われました。オレは同い年だから、そういうことができるんだけども、考え方とかもリスペクトしてるんで、『下向きだった日本ハムを魅力的なチームにしてるのはなんなんだろな? 』ってのはこれからも学んでいくし、『相談させてもらいたいことは言わせてもらうぜ』ってのは、リーグが別だったからよかったかなって思います」とお礼に新庄監督から健康グッズをもらったことも明かした。
3月にエスコンフィールドでオープン戦を行った際に井上監督がメンバー表交換時に「きよめぱん」をお土産で手渡した。だがこの時は新庄監督は自身のインスタグラムのストーリーズで感謝しつつも「俺 粒あん 苦手なんよ~」と絵文字入りでつづっていた。