
<日本生命セ・パ交流戦:中日2-3日本ハム>◇21日◇バンテリンドーム
日本ハム金村尚真投手(24)が交流戦優勝をたぐり寄せる快投を誓った。22日中日戦に先発。この日は初登板となるバンテリンドームで最終調整し、「めったにないことなので、こういう最後まで優勝を争えるっていうのは。楽しみながら、その緊張感をしっかりいい経験にできればいいかなと思います」。初の開幕投手を務めてプロ初完封勝利を挙げた右腕が、再び勝負強さを発揮するときがやってきた。
1週間前の借りを返す舞台でもある。前回の15日広島戦は5回4失点(自責3)と試合をつくれなかったが、打線の奮起でチームは7点差を逆転サヨナラ勝利した。「悪いピッチングをした中でも、しっかりチームが勝ってくれた。やっぱり助けられた分、僕も助けないとって思っている。次は、自分が助ける番だと思います」。強い気持ちで中日打線に立ち向かい、歓喜の交流戦フィナーレへチームを導く。
◆交流戦優勝の行方 優勝の可能性はソフトバンク、日本ハムの2球団に絞られた。首位ソフトバンクは○か△で優勝。●でも日本ハムが●なら決まる。日本ハムは○で、ソフトバンクが●の場合に逆転V。ソフトバンク●、日本ハム△の時は勝率で並び、得失点率差(TQB)で優勝を決める。「TQB」はトータル・クオリティー・バランスの略。1イニング平均得点から1イニング平均失点を引き、小数点第3位まで出す。計算式は(得点÷攻撃イニング)-(失点÷守備イニング)。21日試合終了時点の得失点率差は、ソフトバンクが+・238、日本ハム+・121。日本ハムより得点が多く失点も少ないソフトバンクが、この場合は有利になる。なお、優勝するとソフトバンクは6年ぶり9度目、日本ハムは18年ぶり2度目になる。