
<明治安田J1:町田2-1鹿島>◇21日◇第21節◇第1日◇町田GIONスタジアム◇1万3828人
9位のFC町田ゼルビアが、首位の鹿島アントラーズに2-1と競り勝った。前半に先取した2点を守り切り、今季成績を9勝4分け8敗とした。2連勝となり、連勝は今年3月の3連勝以来、今季2度目となった。
序盤から、積極的に攻めた。前半6分にスルーパスを受けたFW相馬勇紀(28)が左足を振り抜き、先制点を奪う。同34分にはDF岡村大八(28)が、MF下田北斗(33)からのパスに頭で合わせた。
相馬は「素直にうれしいですし、今日、満員のスタジアムで勝つことができて安心しています。右サイドでボールを奪ったところから(MF林)幸多郎が走ってる中で、自分が走ったら絶対に2対1つくれて、確実に決められると思ったので、呼んだらしっかり出してくれて。半分、幸多郎のゴールかなと思います」と笑顔を見せた。
2点を先制しながら攻撃の手は緩めず。前半ではボール保持率こそ37%と下回ったが、チームのシュート数は9を数え、相手の4を大きく上回った。
後半40分に相手FW鈴木優磨(29)のPK弾で追い上げられたが、リードを守り切った。
町田はホームの最多観客動員も1万3828人の新記録を樹立。黒田剛監督(55)は「もちろん鹿島さんの人気もあるんでしょうけど、やはり我々が勝ち続けることによって、ファン・サポーターも勇気、感動、希望というものをもらえると思いますので、我々はひたすら目の前の試合に勝ち上がって。1人でも多くのサポーターの方々にスタジアムへ足を運んでもらうことが願いですから、大いに皆さん、足を運んで、我々の勇姿や頑張りをたたえてほしいし、背中を押してほしいなと思います」と感謝と責任を言葉に込めた。
鹿島は3試合ぶりの敗戦となり、今季6敗目。2位の柏レイソルとの勝ち点差は4あったため、今節での陥落とはならないものの、手痛い黒星となった。【藤塚大輔】