
<日本生命セ・パ交流戦:DeNA1-6ロッテ>◇20日◇横浜
DeNAは今季最少の1安打にとどまり、交流戦10敗目で18年以来6シーズンぶりに交流戦の負け越しが決定した。三浦大輔監督(51)は「しっかりとまず勝てるようにやっていきます」と前を向いた。
試合前時点で防御率リーグ2位の1・46をマークしていたアンソニー・ケイ投手(30)が立ち上がりから捕まった。1回1死一、三塁からロッテ山本に左前への先制適時打を浴びると、2死満塁からはルーキー西川に2点適時打を浴びていきなり3点のビハインドを背負った。
2回は3者凡退に抑えるも、3回2死から先制打を浴びた山本に左翼へソロアーチを打たれ、13日ソフトバンク戦(ペイペイドーム)に続いて2試合連続今季ワーストタイの4失点目を許した。
続く安田を空振り三振に仕留めると、感情を爆発させて何やら言葉を発しながらベンチへ。さらにベンチ内でも怒りは収まらず、グラブで何度もイスをたたきつけて感情をむき出しにした。
4回以降は立ち直って6回8安打4失点と粘るも、2試合連続でパ・リーグ打線に捉えられ「4失点はしましたが、自身のプランはできたと思います。相手が積極的にスイングしてくる中で、もっとうまく攻めることができれば失点は減らせたと思うので、出た課題に対しては次回以降修正していきたいです」と反省した。指揮官も「まっすぐがちょっといつもよりもコントロールできてなくて苦しんでたかなと」と評した。
2番手宮城は2回無失点に封じるも、3番手のプロ初登板マルセリーノが、9回1死一、二塁から元同僚の代打ソトに頭部死球を与えて危険球退場。さらに4番手のプロ初登板の岩田も、2死満塁から寺地に押し出し死球、続く池田にも押し出し四球を与えて5点差に広がった。
打撃陣も打開策が見いだせない。交流戦のチーム打率は試合前時点で12球団ワーストの2割6厘と苦しむ打線がこの日もふるわなかった。石川柊に4回までノーヒットピッチングに封じられた。
5回先頭、宮崎が右中間へチーム初安打で自身3年ぶりとなる三塁打で出塁すると、1死から梶原の犠飛で1点を返した。しかし、9イニングで安打はこの1本のみ。7回は横山、8回は鈴木、9回は八木にそれぞれ無失点に封じられた。
試合前、三浦大輔監督(51)は「結果につなげられないのは監督の責任。毎試合、きっかけをつかむためにもがいているのでもがき続けていければ」と話していたが、結果にはまたしても結び付けられなかった。
▼来日初登板のマルセリーノが、ソトに頭部への死球を与えて危険球退場。初登板で危険球退場は05年9月1日小林(中日)10年4月18日矢地(中日)15年5月3日風張(ヤクルト)21年6月26日高田孝(楽天)に次いで5人目で、外国人投手では初めて。