
シーズン2度目の監督解任に踏み切った横浜F・マリノスが20日、横須賀市内のF・マリノススポーツパークで次節ファジアーノ岡山戦(21日、日産スタジアム)に向けたトレーニングを行った。
今夏の移籍話が浮上しているFWアンデルソン・ロペス、ヤン・マテウスもそろって元気な姿を披露した。キスノーボ監督が去り、暫定指揮を執る大島秀夫ヘッドコーチ(HC)のもとで真夏の日差しを浴びながら、時折笑顔を見せながら体を動かした。
練習終了後、それぞれが取材に応じた。
Aロペスは「大島ヘッドコーチのもとで雰囲気はとてもいい。今週はすごくいい準備が出来ている。この状況から抜け出せるという期待感がある」と前向きに話した。
去就が何かと気になる中、シンガポール1部のライオン・シティーの名前が持ち上がっていることには「フォーカスしているのは次の試合」と明言せず。その上でサッカー選手として大事にしていることは「幸せにプレーができること。自分だけでなく、家族が幸せなところで仕事ができるのが一番」と含みのあるコメントを残した。
大島HCについては「長く一緒にやっているので特長も分かってくれている。大島さん、ファン・サポーターのために走り切る。そして勝ちたい」と誓った。
そしてAロペスに続いてメディアの前に立ったYマテウスも表情は明るかった。
すっきりした様子で「今週はすごくいい準備ができた。チームの雰囲気はとてもいい。このチームのサッカーのやり方に近いものが見られるはず。すごくいい準備ができたので結果を出したい」と自信満々に話した。
そして鹿島からのオファーが取り沙汰されていることについては「明日の試合に関しては答えますけど、それ以外のことはすいません」。去就についてはAロペス同様“貝”になった。
あらためて大島HCについて問われると「マリノスのアイデンティティーを持っている。勇気を持って攻撃的にいく指導者。やるべきサッカーがこの1週間でハッキリした。(大島さんは)長くこのクラブで指揮を執るんじゃないかな」と、大島政権が続くことを願っていた。