
<ドジャース-パドレス>◇16日(日本時間17日)◇ドジャースタジアム
元ドジャースの斎藤隆氏がNHK総合で解説を務め、ドジャース大谷翔平投手(30)の新フォームを解説した。
今季から大谷は、従来のセットポジションからノーワインドアップに変更。2月のスプリングトレーニングでは「練習の一環っていうのが一番強いですし、実戦の中でどう投げるかっていうのはまだ決めてはない」と話していたが、この日もノーワインドアップからの投球となった。
663日ぶりのマウンドは、1番タティスとアラエスに連打を許し、3番マチャドに先制の中犠飛を浴びたが、1回を28球、2安打無四球1失点で無事に復帰登板を終えた。最速は100・2マイル(約161キロ)だった。
斎藤氏は大谷の新フォームについて「いろいろな見方がありますけども、おおよそゲームで投げても問題ないレベルであることは間違いない。160キロを超えるまっすぐ、スライダーでカウントを整えたりもできていました」と話した。また、「大谷選手特有の、マイナーで調整がきかない部分をどうするんだろうと、我々はずっと心配していたところを、大事なところで大谷選手が『投げさせてくれ』という感じで行ったんだろうというのがわかる」と、DHで出場を続けていた大谷の調整に言及した。
つづけて「引っかかった真っすぐありましたよね。あのあたりのボールは少し気になりますが、久しぶりの登板と考えれば、今後修正していけるんじゃないか。いずれにしても大谷選手は、速いボールを投げるときに、極端に言うとシュートボールを投げるというよりは、カットボールを投げるような感覚で投げる投手。やはりパワーピッチャーによくある引っかかりなので、これはメジャーのマウンドで修正していくべきところ」と分析した。