
元ヤクルトの宮本慎也氏(54=日刊スポーツ評論家)が、公式YouTube「解体慎書」を更新。「【緊急事態】泥沼ヤクルトを救うための存在は!?ОB宮本慎也だから言えるチームへの願い」と題した動画をアップし、現在今季ワースト借金21を背負うヤクルトについて語った。
チームの明るい話題として「伊藤っていうのが今ショートで出始めて、ポコポコっと3本くらいホームラン打ってるんですよ」と交流戦2位タイの3本塁打を放っている伊藤琉偉内野手(22)を挙げた。
伊藤は独立リーグのBC・新潟から23年ドラフト5位で入団。プロ2年目の今季は4月20日巨人戦(神宮)で途中出場からプロ初安打を記録すると、延長10回に人生初のサヨナラ打を放った。
以降は出場機会に恵まれずアピールの場が途絶えていたが、交流戦に入り西武3回戦(ベルーナドーム)でプロ初本塁打を放つと、徐々に出場機会を獲得。交流戦ではここまで10試合を遊撃でスタメン出場している。
宮本氏は「もうちょっとじっくり見ていきたいですけど、これだけ結果出てるので使うと思うんですけど、ちょっと我慢して使ってほしいな」と片りんを見せる伊藤の可能性を信じ、首脳陣へ我慢の起用を提案した。
続けて「ハッキリ言うとですよ、そこまで力がなくても、調子が良かったらポコポコっと何試合は結果は出るんですよ。そうじゃなくなった時にどういう対処をするのか見たい」と説明した。
一方で、守備では気になる点があると宮本氏。「ちょっとこの間ノック見たんですけど。本人のリズムもあるんでしょうけど、いい形で入っているのに結構片手で取るんですよ」と指摘。片手捕球で失策が増える可能性については「もちろん。イージーの打球で。ギリギリのプレーはしょうがないが、1軍で出てる以上誰もが『打ち取ったな』って打球はアウトにしないといけない。そこにちょっとミスが出そうだなという感じはするんですよ」と話した。
伊藤はいいかげんにプレーしているわけではないと判断した上で「たぶん癖だと思うんですよね。なのでもう1個、自分の中で丁寧にやろうっていうのが欲しいですよね」と期待を込め、今後の試合出場増加を願った。