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MLBでもあった写真や動画のSNS投稿めぐるファンとの対立 驚きの方針転換で話題に


日本のプロ野球におけるSNS投稿禁止の動きとは対照的に、MLBも似たような方針を持っていました。しかし、MLBは方針を転換し、ニュージャージー州の野球ファン、ジミー・オブライエンさんとパートナーシップ契約を結びました。オブライエンさんは「Jomboy Media」の名で、主にSNSやYouTubeで野球のコンテンツを提供しています。特に、読唇術を用いて監督や選手の会話を解析する動画が人気を博し、急速に名声を得ました。MLBは、株式の一部を取得し、彼のコンテンツ制作を公式に認め、映像使用を全面的に許可しました。これにより、MLBはファン拡大を目指し、SNSでの人気投稿者との協力関係を選択したことになります。

※写真はイメージ

日本のプロ野球は今季、選手やプレーの写真、動画のSNS投稿を禁止したそうだが、MLBでも実は同じようなことがある。リーグと球団の権利や利益を保護することを目的として、許可なくMLBの写真や動画素材をYouTubeやSNSに投稿することは禁じられている。

それでも今のSNSの世界には野球発信専門のインフルエンサーやプロのような素人「プロウトクリエーター」が多数おり、そうした人たちがコンスタントに投稿を続けている。目立つ投稿者には、MLBが文書で警告してくるケースもあるという。それでも投稿をやめない人も多く、これまでそうした投稿者とMLBの間でバトルが繰り広げられてきた。

ところがつい最近、MLBがその方針を百八十度転換する発表を行い、周囲をあっと驚かせた。これまで投稿に抗議し警告を続けてきた相手と突然、パートナーシップ契約を結んだのだ。

その相手とは、ニュージャージー州に住むジミー・オブライエンさんという野球ファンの男性。趣味で始めた動画などの野球コンテンツ投稿が大人気となり、野球ファンの間で有名になった人物だ。今では「Jomboy Media(ジョンボイ・メディ)」の名前でマルチメディア会社を設立し、YouTubeチャンネルやSNSで野球関連のコンテンツを配信し続けている。

ただのファンだったオブライエンさんがなぜそんなに大人気となったのかというと、読唇術という特技があったためだ。2019年7月にヤンキースのアーロン・ブーン監督が判定を巡って球審に激しく抗議し退場処分を受けたことがあったのだが、そのとき同監督が何と言っていたかをオブライエンさんが読唇術を使って解析し、退場場面の動画に字幕を付けて投稿したところ、それが大ウケしたのが、ブレークのきっかけだった。最近では、とんねるずのリアル野球BANのようなコンテンツも制作して人気を集め「ジョンボイ・メディア」のYouTubeチャンネル登録者数は昨年、200万を超えた。

そんなオブライエンさんと敵対してきたはずのMLBが6月10日、「ジョンボイ・メディア」の株式の一部を取得しパートナーシップ関係を結ぶことを発表。契約文書には「コンテンツ制作においては御社を信頼し、口を出さない。映像使用は全面的に認める」などの文言が入っているという。米国ではこれを「MLBの敗北」と伝えている。どのようないきさつで方針を転換したのか詳細は不明だが、ファン拡大のためには排除よりも協力が最善と判断したのは確かだ。【水次祥子】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「水次祥子のMLBなう」)

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