
元ヤクルトの宮本慎也氏(54=日刊スポーツ評論家)が、公式YouTube「解体慎書」で、3日に亡くなった巨人終身名誉監督の長嶋茂雄さんとの思い出を語った。
宮本氏は、長嶋さんが監督を務めたアテネ五輪でキャプテンを務めた。「オールプロでいくという初めての国際大会で、長嶋さんが監督で、監督もプレッシャーがかかってたみたいですけど、僕らは日本野球界のために、プラス長嶋さんの顔に泥をぬれないというプレッシャーの中、やった記憶があるんですけど。最初にミーティングで、アテネというのはオリンピックの発祥の地で、ここに僕たちは行かないといけないと。そこで金メダルをとらないといけないと。君たちは野球界の伝道師たれ、と。しっかり後に引き継いでいく人材なんだから、そういうのも自覚してやりなさいと」と当時を回想した。
アテネ五輪予選を振り返り「予選の初戦が僕の誕生日で、試合前にケーキを用意されて、長嶋さんに言葉をいただいて。33歳ですね、その時。『一番いい時だ』みたいな話をされて、試合に臨んだのを覚えてるんですけど。めちゃくちゃ、声を出すんですよ、ベンチで。結構、意外で。終わった時には声がガラガラで、長嶋さんでもプレッシャーがかかってたんだなというふうには感じた」と裏側を語った。
日の丸を背負って、長嶋さんのもとでプレーしたことについて「僕らからしたら、プロ野球をここまで大きくされた方というふうに思っていますし、そういう方のもとで、ましてや日の丸を背負って、プレーさせていただいたのはすごく光栄なことです」とかみしめるように話した。