
<レッドソックス2-1ヤンキース>◇13日(日本時間14日)◇フェンウェイパーク
レッドソックスの左腕ギャレット・クロシェット投手(25)が、ヤンキース打線を相手にしてのメジャー初完投、初完封をあと1歩で逃した。
4回まで1安打1四球4奪三振と支配的な投球。1-0の5回には失策が絡んで2死一、三塁のピンチも、ゴールドシュミットを遊ゴロに打ち取った。
6回以降もヤンキース打線を全く寄せ付けず。8回までを3安打1四球無失点7奪三振で、メジャー初完投初完封まで残り1イニングとした。
お得意様の主砲アーロン・ジャッジ外野手(33)も手玉に取った。第1打席は外角高めの98・2マイル(約158キロ)の直球、第2打席は内角高めの97・1マイル(約156キロ)の直球、第3打席は99マイル(約159キロ)の直球で3打席連続の空振り三振を奪った。
だが、1-0の9回1死でジャッジと4度目の対戦。フルカウントから内角低めの96・6マイル(約155キロ)の直球を捉えられた。打球は左翼後方にそびえたつ名物「グリーンモンスター」をはるかに越え、場外に消える26号ソロを浴びた。
打球速度115・5マイル(約186キロ)、飛距離443フィート(約135メートル)の完璧な一打だった。マウンド上でぼうぜんのクロシェットはここで降板。メジャー初完投初完封を目前で逃した。
ジャッジとの今季対戦成績は、試合前時点で3打数3三振。この日も3三振を奪い、7打数1安打1本塁打6三振となった。
クロシェットは20年ドラフトでホワイトソックスから1巡目(全体11位)指名を受け契約し、マイナーを経ずに同年9月にデビュー。22年4月にトミー・ジョン手術を受け、23年に復帰した。
昨季は32試合で6勝12敗、防御率3・58を記録してオールスターに初選出。昨年12月にトレードでレッドソックスに加入し、今季の開幕投手に指名されてレンジャーズを相手に5回5安打2失点と力投した。
今季は15試合に登板して6勝4敗、防御率2・24。96回1/3で110奪三振は、メジャートップを記録している。3月31日(同4月1日)には、レッドソックスと31年まで6年総額1億7000万ドル(約255億円)で契約延長した。