
<日本生命セ・パ交流戦:日本ハム2-6広島>◇13日◇エスコンフィールド
リーグトップ7勝目を狙った日本ハムのエース伊藤大海投手(27)が、広島打線につかまり6回2/3で今季ワースト10安打6失点でKOされ、初の2連敗を喫した。チームの連勝も3でストップ。対広島戦は昨季から3連敗、エスコンフィールドでは23年から4連敗と、赤ヘル軍団からまたも白星をつかむことはできなかった。
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日本ハム伊藤が因縁の相手との対決で、またしても悔しい黒星を喫した。同学年で、21年東京五輪をともに戦った戦友森下との対戦は、マツダスタジアムでの昨年6月5日広島戦以来2度目。前回、連勝を4で止められた相手にまたも敗れ、今季初2連敗。「森下投手に負けたことも悔しいですけど、それよりチームが負けたこと自体が、本当に申し訳ない」と猛省した。
2回1死一、三塁では、広島矢野がスクイズの構えを見せると、捕手の伏見が低めに構えたミットより大きく高めに外した。矢野のバントは一塁方向にふらふらっと上がり、自ら左手を伸ばしキャッチ。三塁走者小園は本塁に突入しており、ゆっくり三塁へ送球し併殺に切って取った。「ランナーが見えたので。寅威さんなら取ってもらえるかなと」。相手の仕掛けはしっかりケアしたが、その後が良くなかった。
4回2死から小園、坂倉に連続三塁打を浴び失点。新庄監督は「リズムはちょっとなかったかな。坂倉くんの1本が重かったですね。もう少し際どいところを攻めてほしかった」。この回2点、5回に3点目。6回に水谷のソロで2点差に詰めたが、直後の7回2死から大盛にソロを浴び「ジェッシーが(水谷)打ってくれた後に僕が打たれてしまって」と悔やんだ。
6日DeNA戦で投げ合ったバウアーに学んだ事を出すはずだったが「出す間もなくやられた」。エース級との対戦が多いカード頭という苦しみもあるが「野球は守備から。僕が投げたボールでスタートする。改めてそれを考えなおしたい」。言い訳はせず、ただひたむきに次戦に備える。【永野高輔】