
<高校野球春季東北大会:八戸学院光星12-6能代松陽>◇13日◇準決勝◇ヤマリョースタジアム山形
八戸学院光星(青森2位)が15安打12得点と打線が爆発し、能代松陽(秋田1位)を下し、14日に行われる決勝戦へ進んだ。
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「打の光星」が復活の兆しをみせた。3-4で迎えた7回、無死満塁から米沢悠馬捕手(3年)の内野適時打で2点を追加し逆転に成功。この回一挙7得点で突き放した。「1人で決めるじゃなくて、みんなでつなぐ意識が結果につながったんだと思います」。前試合も13安打でチームは2試合連続2ケタ安打も「謙虚に、調子に乗らずにいきたいです」と冷静だ。
捕手としてもチームをけん引する。この日の先発は1年生右腕の秋元尊。暴投で先制点を許した場面もあったが「3年生の自分に遠慮している部分はあると思うので『しっかり腕を振ってこい』と声をかけました」。その後を切り抜け、4回2失点でまとめた。
2季ぶりの優勝を目指す。「自分たちの代はまだ優勝をしたことがない。チャレンジャーとして、ベンチもチームも雑草魂ではいつくばって頑張っていきます」と力を込めた。
○…能代松陽が終盤に猛攻を浴びた。菊地瑛太主将(3年)は「周りは4強と言ってくれるかもしれませんが、夏は負けたら終わり、試合をやっている以上勝たなきゃいけなかった」と悔しがった。4つ記録した失策で相手に流れを与える場面もあった。夏へ向けて「自分たちで崩れていかないようにしないと。そういう面をもう1度鍛えなければ」と話した。