
<高校野球春季近畿大会:東洋大姫路1-0奈良大付>◇31日◇準決勝◇さとやくスタジアム
東洋大姫路(兵庫)が決勝に進出した。6月1日に智弁和歌山と対戦する。
先発の西垣虎太郎投手(3年)が7回2死まで無安打と好投した。8回をわずか80球、1安打1四球の無失点に抑え、1-0のまま木下鷹大(3年)に最終回を託した。
最速138キロの右腕は「ここまでやってきたことが徐々に出せるようになってきました」と充実感に浸った。
高校入学後は主に野手としてプレー。2年春には外野手としてベンチ入りした実力者だったが、新チームになった昨秋から投手に取り組み始めた。中学生以来だった。徹底して磨いてきたのはカットボール。「三振を取りたい場面、打たれたくないところで使っています」と、この試合でも要所で得意球に頼った。
昨秋近畿Vに導いた絶対的エース阪下漣が右肘故障、左腕の末永晄大(ともに3年)もコンディション不良で春季大会はメンバー外。夏にどこまでやれるか不透明な状況だ。この春、主戦で踏ん張ってきた木下に負けじと奮闘。チームにとっても西垣の台頭は大きい。