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日本から海外事業者経由「賭け」6・5兆円もまだ「氷山の一角」か/スポーツ違法賭博市場の実態1


日本の居住者が海外のスポーツベッティング市場で賭ける金額が昨年6兆4503億円に達したと、一般財団法人「スポーツエコシステム推進協議会」が報告しました。この金額は国内の公営競技の売上に匹敵し、違法賭博市場の圧倒的な規模を示しています。主に、日本のプロ野球(NPB)やJリーグ、Bリーグなどが対象とされ、特にNPBへの賭け金が最大の5281億円に達しています。これに続くのがサッカーで、賭け金は3334億円。一部の違法賭博の背景には、大谷選手の元通訳が巨額の負債を賭博で抱えた事例も含まれており、違法な賭博業者が多額の賭け金を集めていると考えられています。国内のオンラインカジノ利用経験者は約337万人おり、違法市場の規模はさらに大きい可能性があります。

日本居住者が海外サービスを利用した規模(スポーツエコシステム推進協議会調べの推計値)

<スポーツ違法賭博市場>(上)

野球などのスポーツを対象とした違法ベッティング(賭博)市場が、日本を席巻している。一般財団法人「スポーツエコシステム推進協議会」が5月14日、調査結果を発表した。日本の居住者が海外のスポーツベッティングサイトを利用してプロ野球やMLBなどに賭けている推計金額は昨年、6兆4503億円にのぼったという。巨額に膨れ上がっている市場の実態などを全3回で紹介する。

昨年から「賭け」が野球界で話題となっている。ドジャース大谷翔平投手の通訳を務めていた水原一平被告(40)は、スポーツを対象とした賭博で巨額の借金をつくり、大谷の預金を詐取した。今年は8球団16人のプロ野球選手やコーチが、オンラインカジノで違法賭博を行っていたと開幕前に判明。その後、新たに1人の利用が判明した。そもそも日本人はギャンブルが大好き。競馬、ボートレース、競輪など公営競技は年間約6兆円を売り上げている。

5月14日、スポーツを対象としたオンラインベッティングについて、驚愕(きょうがく)の推計金額が同協議会から発表された。日本の居住者が海外事業者のサービスを利用した昨年の金額は6兆4503億円で、公営競技の売り上げに匹敵する金額が海外のサイトに違法に流れている。このうちプロ野球(NPB)、Jリーグ、Bリーグ、Vリーグなど、日本のスポーツ競技を対象にした賭け金は1兆183億円だった。競技別では、NPBを対象に賭けられた金額は最多となる5281億円で、2位サッカー(J1以外も含む)の3334億円に2000億円近い差をつけている。

3月に警察庁が行った発表では、スポーツベッティングに限らない国内のオンラインカジノ利用経験者は約337万人で、年間の賭け金総額は約1・2兆円と推計されていた。国内在住の15~79歳を対象にしたアンケートが基になっている。一方、同協議会が出した約6・5兆円という数字は稲垣弘則代表理事によると、ベッティング事業者にオッズデータを販売している大手データ会社に依頼し「取引先のベッティング事業者からデータをもらったり、彼らの持っているネットワーク、(外国で)合法的なライセンスを受けている事業者、日本に対してサービス提供している事業者に照会をかけて、金額を推計した」という。

約6・5兆円の根拠は正確性が高そうだが、稲垣氏はさらに言った。「違法な事業者が賭けさせている部分は、そこには入ってこない。少なくとも、それだけ金額があるということ。(違法胴元の)マシュー・ボーヤーに賭けた大谷さんの元通訳は、とんでもない金額を1人で賭けていた。合法的にライセンスを受けた事業者のサービスだと、キャップ(上限)がかかったり、不正が起こらないようにある程度コントロールされる場合が多いと思う。銀行送金の問題もある。おそらく違法な事業者の方が大きい金額を賭けていると思う」。これでも氷山の一角かもしれないという可能性を指摘した。

日本から賭けられたスポーツで、競技別の最多金額は日本のプロ野球で5281億円。サッカーのプレミアリーグ、NBAと続き、米大リーグは8位の1394億円。公営競技の売上総額を超える、巨大マネーが日本から違法に流出している可能性は高い。【斎藤直樹】(つづく)

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