
<日本生命セ・パ交流戦:ソフトバンク3-7巨人>◇11日◇みずほペイペイドーム
ソフトバンクは序盤の大量失点が響き、リーグ戦で4位に転落。交流戦単独1位浮上のチャンスを逃した。「日本生命セ・パ交流戦」の巨人戦で先発前田純投手(25)が今季の先発陣最短となる1回2/3を6失点でKO。4四死球と制球も定まらず2敗目を喫した。小久保裕紀監督(53)は次回登板での修正に期待。切り替えて12日のカード3戦目で勝ち越しを狙う。
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前田純が巨人打線に圧倒された。1回、岸田に先制打を浴びてなお2死満塁。坂本に左翼への走者一掃3点適時二塁打を許し、ドームの天井を仰いだ。ワンサイドゲームにはしたくないところだったが、2回も捕まる。2死満塁で岸田に2点打を献上し、1回2/3を6失点で無念のKO降板となった。
「ランナーを出してから粘ることができなかった。初回からビッグイニングをつくられてしまい、先発としての仕事ができませんでした」。登板前に1・87だった防御率は3・00に悪化。1回2/3降板は今季の先発陣で最短だった。小久保監督は「年間に何回かこんな試合はある。前純は試合を壊したのは初めてかな。でも、これでチャンスがなくなったわけじゃない。次に備えてほしい」と次回登板を約束し、前田純の修正力に期待した。
昨季のセ・パ王者対決の第2ラウンドは黒星。勝っていれば交流戦単独1位だったが、阪神、DeNA、中日、広島と5勝3敗で並ぶ混戦となった。リーグ戦では4位に転落。こちらも2位西武、3位オリックスとは混戦だが、首位日本ハムが勝利し、ゲーム差は「3・5」に広がった。1勝1敗で迎える12日のカード3戦目は落とせない。
この日の黒星は球団名がソフトバンクに変わった05年以降、通算1200敗目だった。勝利数は1582勝で「貯金」は382。改めてソフトバンクの強さを目の当たりにする節目の数字になった。さらに過去8度の交流戦勝率1位を誇る。得意の「セ界戦」で2カード連続の負け越しは似合わない。【只松憲】