
西武隅田知一郎投手(25)がワクワクで10日の阪神戦(ベルーナドーム)に備えている。
「いやぁ、一番楽しみにしていました」と迷わず言う。なぜか。「強いんで」。ここまで6勝、防御率1・04。パ・リーグを代表する左腕として、猛虎打線に襲いかかる。
プロ1年目の22年6月2日、甲子園での阪神戦で投げた。脳裏にこびりつく強烈な思い出がある。「試合前、ブルペンに行く時です。阪神ファンから『ルーキー、どんなもんじゃい!!』とやじられました。阪神すげぇ…と思いました」。その試合は5回3失点(自責1)で敗戦投手に。リベンジの舞台、成長を見せつける舞台になる。
虎党も多く訪れ、目の前の一塁内野席は黄色に染まるかもしれない。「普通にエンターテイナーがいっぱいいるな~って、そんな感じで見ると思います」と大歓声にも動じはしない。相手打者に集中する。「1人ひとり、闘志をむき出しにして、燃える人が多いイメージですね」。そこに負けない。「相手投手より先に降りないように。近本さん、佐藤輝明さん、森下君…このあたりを特にしっかり抑えたいですね」と意気込んだ。