
先週の入れ替え&ファーム情報を、球団別でおさらいします。パ・リーグ編。
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【日本ハム】先発ローテ8人衆の1人だった古林睿煬が先発した3日阪神戦の3回に左脇腹を負傷して緊急降板。同日に札幌市内の病院で左内腹斜筋損傷と診断されて4日に抹消された。試合復帰まで8週間の見通しで、前半戦中の復帰は絶望的となった。7日には2軍で14試合に登板し、2勝2セーブ、防御率1・35と安定していた堀がブルペン強化で今季初昇格を果たした。
【オリックス】金銭トレードで中日から加入した岩崎が2軍戦登板をへて、8日阪神戦で移籍後初登板。1回を3者凡退に抑えた。直球は常時150キロ超えと威力抜群だった。また、2軍で4戦連発と猛アピールしていた3年目の杉沢が4日に今季初めて1軍昇格。5日広島戦で左翼へ2点適時二塁打を放ち、プロ初打点をマークした。ベテランと若手が高め合い、連敗を止められるか。
【ソフトバンク】23年ドラフト1位左腕、前田悠が好投を続けている。7日のウエスタン・リーグの阪神戦(タマスタ筑後)は5回を無失点。2軍戦で40回2/3を投げて3勝を挙げ、防御率は1・55と抜群の安定感を誇る。今季は先発ローテ争いで脱落したが、着実にレベルアップしている。4日に2軍落ちした石塚は、8日の同戦で1発を含む4安打4打点と再昇格を猛アピールした。
【西武】左腕佐々木の支配下登録に伴い、支配下選手枠は残り「3」となった。1軍はリリーフがやや手薄。その中で“穴”的存在ながら、育成3年目右腕の三浦が状態を上げてきた。2軍戦登板を始めたばかりながら、5月29日のオイシックス戦は3回6奪三振で圧倒。もともと回転数の豊かさには定評があったが、オフにはエース今井に師事するなどレベルを上げている。
【楽天】コンディション不良を理由に出場選手登録を抹消された早川が、6日の2軍西武戦で復帰した。6回途中85球、7安打2失点。昨季11勝を挙げた左腕の1軍再昇格も遠くなさそうだ。一方、5月24日に今季初勝利を飾った荘司は、離脱期間が明らかになっていないものの、コンディション不良で5日に登録抹消となった。また、先発要員の滝中、大内も8日に抹消された。
【ロッテ】3日にポランコが打撃不振のため2軍で再調整となった。昨季23本塁打をマークした左の大砲が今季はまだ調子を上げられずにいるが、これをきっかけに復調できるか。5月27日に体調不良で出場選手登録抹消となった西川が2軍で打率4割6分4厘と好調で、1軍昇格も遠くはなさそうだ。同じ外野手の山口も打率2割6分7厘と負けじと結果を残している。