
3&4番の打点バトルが、阪神打線を活気づける。
佐藤輝明内野手(26)が両リーグトップの45打点。森下翔太外野手(24)が1差の44打点で追い、激しい打点王争いを展開中だ。10日からは西武、楽天と敵地で6連戦。左右両主砲による打点稼ぎ合戦が、所沢と仙台に舞台を移して熱くなる。
佐藤輝を3打点差で追っていた森下は、7日のオリックス戦(甲子園)で3ランを放って並んだ。8日の同戦でも3回に3ランを放つ2戦6打点で3差をつけて逆転した。だが、佐藤輝も黙っていなかった。8回に何と満塁本塁打。1差をつけて逆転したお立ち台で「前の打者が打っちゃうんで、あまり打点稼げないなと思う時もありますけど、負けないように頑張ります」とファンを盛り上げた。
ベルーナドームは佐藤輝にとって、プロ1年目に1試合3発を放ち、5打点を稼いだ球場だ。「もう覚えていないですよ。しっかり準備をして、いつも通りいきたい」と前だけを向くが、当然イメージは悪くない。続く仙台は例年、父方の祖父母も観戦に訪れるスタジアム。「2年に1回、普段見てもらえないような方たちにも見てもらえると思うので、いいところを見せて、しっかりやりたい」。17本塁打も両リーグ最多の2冠は力を込めた。
森下も闘志を燃やす。10日に初対戦する西武隅田は、リーグトップの防御率1・04。「パ・リーグはすごくいいピッチャーが多い。またロースコアのゲームになると思うので、なるべく早い段階で先制点を取って、そのままいきたい」。佐藤輝先輩の前に走者は残さない? 白熱の打ち合いに乞うご期待だ。【磯綾乃】