
セレッソ大阪は9日、FW北野颯太(20)のオーストリア1部ザルツブルクへの完全移籍を正式発表した。
5月末に海外移籍を前提としたチーム離脱だけを発表し、相手クラブの名前は伏せていた。6月1日のホーム清水戦の出場後、渡欧して現地でメディカルチェックを受け、このほど正式契約に至った。
23年U-20W杯日本代表で、J1通算67試合8得点をマークしたアタッカーは、クラブを通じて「ザルツブルクに移籍することになりました。僕の思いはホームゲームで皆さんに伝えたことが全てです。セレッソ大阪で出会えた全ての方に感謝しています。恩返しができるように頑張ってきます」などとコメントした。
6月14日開幕のクラブW杯(米国)に出場するザルツブルクは、北野も遠征メンバーに入る予定。
18日の1次リーグ第1戦では、かつてMF本田圭佑が所属したパチューカ(メキシコ)と対戦。第2戦が同22日のアルヒラル(サウジアラビア)戦、第3戦が同26日のレアル・マドリード(スペイン)戦。
北野はこの大会で新天地デビューする見込みで、その中でもコンディションが整うRマドリード戦での出場が検討されている。
◆北野颯太(きたの・そうた)2004年(平16)年8月13日、和歌山・有田市生まれ。小4からC大阪U-12のエリートクラスに入り、U-15、U-18に昇格。高校1年の20年10月25日に、J3G大阪戦でクラブ史上最年少16歳2カ月12日で公式戦出場。高校3年進級前の22年2月に前倒しでプロ契約を結ぶ。準優勝した同年ルヴァン杯では高校生で史上初のニューヒーロー賞獲得。23年5月のU-20W杯では日本代表として松木玖生、高橋仁胡らと1次リーグ全3試合に出場。同年6月の神戸戦でJ1初得点をマーク。J1通算68試合8得点。背番号38。172センチ、60キロ。