
広島大瀬良大地投手(33)が9日、先発が予想される11日ロッテ戦に向けて敵地へ移動した。ロッテとは昨季6月7日に本拠地で無安打無失点を達成して以来の対戦。ZOZOマリンでの登板は18年以来、実に7年ぶりとなる。マツダスタジアムで調整を行った右腕は「しっかりとフラットな気持ちで入って行きたい。個人的には先週(オリックス戦で)やられているので、何とかいい投球をしたい」と冷静だった。
今季はここまで10試合に登板して2勝4敗と黒星が先行する。前回4日オリックス戦では味方の連係ミスからの失点もあり、4回6失点。防御率も2・09から2・89に悪化した。球が走っていた分、力任せになり要所で制球が甘くなった反省も残った。「これまでよりも高さとコースを意識して今日(のブルペン)は投げました。(前回登板も)体の使い方は悪くなかったので、あとは試合でそれを出せるかどうか。パフォーマンスで出せたらいいなと思います」。チームを勝利に導くため、課題と向き合ってきた。
快挙を達成した相手との再戦に、大瀬良が平常心を貫いても、ロッテ打線は意識するに違いない。「やっぱり打ち崩してやろうと来るとは思うので、そこに負けないように。気持ちとしてドシッと構えておきたいなとは思います」。自分の投球にだけ集中し、ロッテ打線にリベンジは許さない。【前原淳】