
<日本生命セ・パ交流戦:巨人5-0楽天>◇8日◇東京ドーム
3日に亡くなった長嶋茂雄さんの告別式が行われた日に、巨人が2連勝で、交流戦初のカード勝ち越しを決めた。
先発した戸郷翔征投手(25)は今季最長の7回119球を投げて3安打無失点の熱投を見せた。1回は2死から3番浅村に四球を与えるも、4番フランコを遊ゴロに打ち取り、無失点の立ち上がり。2回以降も最速150キロの直球と変化球を低めに集め、スコアボードに0を並べた。戸郷の後を受けた中川皓太投手(31)、田中瑛斗投手(25)も気迫の投球で、リードを守り切った。
エースの好投に女房役が応えた。4回2死一、二塁で岸田行倫捕手(28)が楽天先発の藤井から右前適時打を放った。先制の一打に「何とか戸郷を援護してあげたかった。先制できて良かったです」とコメントした。さらに岸田は、8回2死満塁のチャンスで打席に立つと楽天藤平の150キロ直球を左翼席まで運ぶ満塁弾を放ち、全5打点の大活躍で勝利に貢献した。
7日の長嶋さんの通夜には阿部慎之助監督、丸佳浩外野手、岡本和真内野手らコーチを含めて13人が参列していた。