
DeNA南場智子オーナー(63)と高田繁元GM(79)が3日、肺炎のため89歳で亡くなった巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄氏を悼んだ。
南場オーナーは「プロ野球界の元気、日本の元気を支えて来られた偉大な存在を失い、深い悲しみを覚えます。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。長嶋さんのお心を引き継ぎ、未来に繋ぐよう努力してまいります」とコメントした。
高田元GMは巨人のV9戦士で76年には「長嶋巨人」の初優勝に貢献した。「今朝、長嶋茂雄さんの訃報に接し、とても寂しく残念に思っています。直接お会いしたのは昨年のOB戦が最後になりましたが、ニュースなどでもお元気な姿を見ていたので驚きました」と別れを惜しんだ。
続けて「長嶋さんとは前人未到のV9という時代をともに過ごしただけでなく、長嶋さんの監督1年目というとてもつらい時間も一緒に過ごさせてもらいました。自身の調子が良いときも悪いときも、ともに歩ませてもらいました。一番の思い出は長嶋さんの発案で自分が三塁手にコンバートした時のことです。それまで1度もやったことがないポジションへのコンバートは、誰もが思いつくものではないと思います。ただ、そのおかげでその後の5年間を第一線でプレーすることができ、監督としての長嶋さんとともにリーグ優勝を経験することができました。新しいチャレンジを長嶋さんとともにできたことがうれしかったです。長嶋さんは常に前向きに、野球を楽しもう、そしてファンファーストの精神でお客さんを喜ばせようということを考えられていた人でした。これは今のプロ野球選手にも通ずる、必要な姿勢だと思います。プロ野球界の発展のために尽くしていただきありがとうございました。大病をされてからもプロ野球のことを考えられていました。本当にお疲れさまでした」と思い出を振り返りつつ、感謝も込めた。