
阪神近本光司外野手(30)が3日、肺炎のため89歳で亡くなった長嶋茂雄さんを悼んだ。「すごく言葉は難しいですけど」と前置きしながら取材に対応した。
「ひょんなことから長嶋さんに1年目の時から自分を引っ張ってもらったというのがあるので。そういった意味ではすごく、自分の野球人生の中ではすごく大きな人なのかなと思っています」
近本にとって長嶋さんは入団から通算安打数などで追いかけてきた、偉大な存在だった。新人年の19年にはシーズン159安打を放ち、58年に長嶋さんが記録した153安打を超えて61年ぶりにセ・リーグ新人最多記録を更新。160安打を放った昨季は通算安打数を933安打に伸ばして「入団から6年目以内の通算安打数」で長嶋さんの持つプロ野球記録を超えた。
「すごく光栄なことですし。ヒットという部分だけですけど、毎年その記録に挑めるというのはすごく自分の中でもモチベーションになっているので。これからも僕は1つ1つ積み重ねていきたいと思います」と決意を語った。