
巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄さんが3日午前6時39分、肺炎のため、都内の病院で亡くなった。89歳だった。
西武の仁志敏久野手チーフ兼打撃コーチ(53)はこの日朝、ネット速報で訃報を知ったという。「こんな突然来るとは思っていなかったので、朝からショックでした」と振り返った。
巨人入団時の監督が長嶋さんだった。「僕は長嶋さんが監督じゃなかったら使われていなかったかもしれないんですよ。特に1番という打順も長嶋さんだからその打順に入れようと思ってくれたと思いますけど」とし「僕は荒っぽいバッティングも多かったので。そういうバッティングを楽しんでくれていて、そういう選手を楽しんで見てくれていたというのも聞いたことがあります」と感謝を口にした。
サヨナラエラーを喫した翌日に励まされたこともよく覚えているという。「温かい言葉をかけてくれたり、温かい目で見て見守ってくれた。僕はそういう寛大な長嶋さんの気持ちがあったから使われていたんだなというのは、今も思います」と故人をしのんだ。