
阪神藤川球児監督(44)が3日、89歳で死去した巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄氏を悼んだ。
「本当に入れ替わるようなタイミングで、自分も野球界で自分も少しずつ芽を出すことができましたから、本当に偉大な方だという印象が強いです」。
高知県出身の藤川監督にとって、テレビで巨人戦の中継が流れているのが日常だった。「幼少期から私も高知県で、巨人の大ファンでありまして。野球の練習が終わったらできるだけ早く家に帰って、巨人の試合を見ると。相手が阪神の時もありますけど、そういった記憶がすごく強くて、私たちが野球を始めさせていただいたきっかけになっています」。
監督という立場となり、あらためて長嶋さんの偉大さを実感した。「太陽のような存在である長嶋さん率いる巨人、それから負けても負けても立ち上がるタイガースという意味で、私も18歳から教わってきたものを、今も監督として誰に何と言われようとしてもタイガースとしてはジャイアンツにぶつかっていくんだというのは心に秘めながら日々戦っている」。伝統の一戦に真正面からぶつかっていくことが、長嶋さんら偉大な先輩たちから受け継ぐ自身の使命だと感じている。
「今はペナントレースに集中していますから、とにかく目の前のゲームを必死に戦う。その中から、次世代の子どもたちにも素晴らしい世界を見てもらうNPBにもしていきたい。長嶋監督、長嶋さんが残された志を非常に大切にしながら、12球団全員で頑張っていきたいと思います」と誓った。