
<サッカー全国高校総体青森県予選:青森山田1(5PK6)1八戸学院野辺地西>◇2日◇決勝◇プライフーズスタジアム(八戸市)
絶対王者の県内無敵伝説に終止符が打たれた。
サッカーの全国高校総体青森県予選が2日、八戸市で決勝を迎え、青森山田が敗戦。八戸学院野辺地西に1-1からのPK戦5-6で25連覇を逃した。インターハイ出場は24年連続で、県内の連勝記録は418で止められた。99年の新人戦決勝(対三沢商、鹿島アントラーズMF柴崎岳の兄健太郎さんが在籍)に負けたのを最後に県内では公式戦で全勝していたが「21世紀」初黒星となった。
26年ぶり、四半世紀以上も敗れていなかったため「大事件」だ。現J1のFC町田ゼルビアの黒田監督時代にインハイと全国選手権で日本一7度。正木監督がコーチから昇格した23年度も選手権を制しており、無双状態だった。
そのラスボスを倒した八戸学院野辺地西は、まさに悲願の初優勝。19年の選手権予選も、決勝で追い詰めながら0-0からのPK戦で屈していただけに、就任22年目の三上晃監督(49)は「やっと、勝てました」と万感の第一声を発した。
「今の子たちは、生まれた時から山田の優勝しか見ていない」。そんな教え子たちを育て上げ、福島県で7月26日から行われる全国舞台へ。歴史を変えた指揮官は「初なのに注目されてしまうでしょうが、山田の代わりに出るわけなので。青森代表のプライドを持って戦いたい」と覚悟した。